新しい絵本を探してアマゾン徘徊していたとき、「絵本まんが」なるものを見つけました!
漫画ってちょっと教育面ではネガティブに語られがちですが、今親になっている世代って漫画に馴染みもあるしあまり抵抗ありませんよね?
私もそのひとり!
小学生の頃学童で楽しく読んでいたドラえもん漫画が幼児向け絵本になったと知って、思わず買ってしまいました。
読ませてみると意外とメリットを感じたので、布教すべく紹介してみます!
絵本まんが「はじめてのドラえもん」って?何歳向け?どんな話?
『はじめてのドラえもん』は、小学館が2019年に発行したえほん漫画です。
初期タッチのドラえもんがほのぼので、親も癒される一冊。
(我が家は小学生の頃児童館で読むドラえもんが大好きだった私の趣味で買いました。笑)
漫画を読んだことがない幼児が対象
もともと幼児雑誌に掲載された話の中から9話ピックアップされていて、対象年齢は幼稚園くらいの子供です。
内容的には小学校低学年も漫画を読んだことがなければ漫画の読み方練習としても楽しめるかな?と思います。
我が子たちは現在3歳と5歳なので、ドンピシャ!
でも3歳よりは5歳の食いつきがいいです。
収録の話一覧と簡単なあらすじ
- ドラえもんがやってきた:ドラえもんがのび太を助けて受け入れられる
- なんでもロープ:形を作ると乗ったりして遊べるロープ(馬、電車など)
- いま、なん時?:もっとおやつ食べたいから何度も3時に戻せる時計を使う!
- 歯みがきで強くなろう:歯が強くぴかぴかになる歯ブラシでしずかちゃんを助けたけど…
- ロボットえんぴつ:本物みたいに自動で書けるえんぴつ、でも使用注意!
- 絵の中で海水浴:絵を書けば中で遊べるアイテム、パパやめてー!
- ふしぎな道具で魚つり:小さな漁船などを使って楽々魚つり。ジャイアンスネ夫あんぐり。
- ケーキを育てよう:埋めたものに特別な水をかけるとなんでも木になる!
- ロボット足:取りに行くのが面倒だから、回りのもの全部に足をつけてこっちに来てもらおう!
の9話を収録。
どのおはなしも、小さな子どもたちでも感覚的に楽しめるよう工夫されています。入学前から身につけておきたい、歯みがきや寝る時間、友だち関係など生活にそったテーマが中心で、ドラえもんといっしょに楽しく学べる本でもあります。
小学館
我が家の子供達の反応
最初はシーンとして飽きたようなそぶりも見せていたので
大丈夫かなこれ…ちょっと早かったか?
と思ったけど、読み聞かせ後に自分でも読みたがったので、気に入ったようです!
その後も、特に上の子(5歳)が1人でちょこちょこ持ち出しては読んでます。
下の子は、上の子が読んでいると読みたがりますね。
回数を重ねるごとに、笑うポイントが分かってきたようで反応が良くなっています!
子供達にウケが良かった話
子供達に特別ウケが良かったページを参考に載せますね。
ケーキがなる木
初見から歓声が上がったのがこちら、ケーキの木!
1つしかないケーキ、2人で食べるには足りないねぇ…
という状況に「かわいそう!」と共感してからのこのケーキの木で、どーんと夢が膨らむようです。
毎回2人であむあむあむ!と食べる真似をして喜んでいます笑
何回もおやつ!
こちらは最初何が起きたか分からなかったようですが、2,3回目で理解してからは楽しそうに読んでいます。
下の子は、おもちゃの時計を3時にセットして「おやつのじかんねぇ」とアピールしに来るようになりました笑
食いしん坊な我が子たちのツボ、やはりおやつ系でした!
下の子は、ロボットえんぴつが壁に絵を書いてしまう話にも自分と重ねて共感したようです(白目)
いまいち理解できてなさそうな話
逆に、大人から見てもこれは少し難しいかも…というような話も混じっています。
特に「…?」となっているのは以下2つ
最初の凧は、シチュエーションが分かりにくい様子
ドラえもん登場直後、「引き出しから出てくるなんて気味が悪い」と拒否するのび太君。
スネ夫の凧を壊してしまい、直せと言われて途方にくれるところにドラえもん登場、パパっと直してくれ、しかもスネ夫のよりも大きくて自分も乗れちゃう凧を出してくれる…ドラえもん、仲良くしようねぇ!
という流れなんですが、
- まず凧にあまりなじみがなく
- 壊したものを直せ!と迫られる気持ちも分からず
- ドラえもんがピンチを助けてくれたから手のひら返して「仲良くしようねぇ」となる気持ちも分からず
といった感じでした。
特に拒否→手のひらクルー!の流れが、人を利用しようという下心のないピュアッピュアな幼児には難しいかなぁと思います。
歯ブラシの話は、オチが理解できない様子
ジャイアンに絡まれるしずかちゃんを歯でカッコよく(?)撃退したのび太君。
種明かしをすると「その歯ブラシすごいのね、貸して!」となり歯ブラシはしずかちゃんの元へ…。
そこでしずかちゃんが動物の歯や靴をぴかぴかにしているところを見てしまい、歯ブラシ戻ってきたけどもう使えないよ…。
という流れなんですが、ママやドラえもんに歯磨きを促され、「でもねぇ。」とだけ言っているのび太君のシーンで毎回きょとんとしています。
「汚くなっちゃったから嫌だよ」とか補足してあげるといいかもしれません。
そもそもしずかちゃんの奇行も説明しにくい笑
絵本まんが『はじめてのドラえもん』を読ませて感じたメリット・デメリットは?
今回、いつもの絵本から漫画へ足を延ばしてみたことで感じたメリットデメリットをまとめてみました!
メリット
絵を見て推測する力を養う
幼稚園児向けの絵本は、文字>絵が基本です。
たくさんある説明文やセリフを、絵が補足してくれる形。
えほん漫画はその逆で、たくさんあるシーンごとの絵に、セリフがちらほら。
文章で説明がされないので、その絵を見て何が起きているのか、登場人物の気持ちは?など推測する作業が必要になります。
言葉だけじゃなくて、相手の表情や態度を見て「察する力」が養われるんじゃないかなって感じます!
ルールに沿った読み方を覚える
一方向にひたすら文字を追いながら進んでいく文章と違って、漫画は右から左、上から下…と目の動きをブロック単位で動かす必要がある、意外と高度な読み方です。
これって最初は地味に難しいんですが、このえほん漫画はちゃんと番号が振ってあり、迷わないので安心です!
絵本でもよくページを飛ばしてしまう(めくった際、目線を動かさず前のページの位置を見てしまう)下の子ですが、「番号に沿って読むんだよ」というと一応は納得した様子を見せます。笑
「こんなこといいな、できたらいいな」
ドラえもんのいい所はこれですよね。
「こんな風になったらいいのになぁ」という空想が現実になる世界!
「こんな道具私も使いたいなぁ」と共感したり、「僕はこんな道具が欲しいなぁ」なんて想像してみたり。
子供らしい想像力が伸びそうだなぁって思います。
いたずらすると…の反面教師も
いじめっ子のジャイアンスネ夫が痛い目にあう描写もしっかりあります。
いじわるしてもいいことないよ、という反面教師の役割もこなしてくれています。
デメリット
セリフが少しキツめな時がある
元が1970年代のもので、時代背景もあるのか幼児向けに書かれたとはいえちょっと「こんなこと言っちゃだめよ」と言いたくなる場面があります。
具体的にはこの2つ。
- 「引き出しから出てくるなんて気味が悪い」から友達になりたくない
- ドラえもんの作品に「へただなぁ」
まぁその辺は子供が言い出したら大人が注意する感じで対処できるかなって思います。
親が少し補足してあげないと、幼児には分かりにくいところも
上の「いまいち理解できてなさそうな話」で紹介したお話や、他にもメリットとして挙げた「推測力が上がる」からもわかる通り、正直これを幼児が初見でしっかり理解するのは難しいかなぁと思います。
慣れるまで、セリフの間を親が少し補足してあげたり、登場人物の表情を指さしてその気持ちを代弁してあげたり…といった作業が必要かもしれません。
まとめ: 総合的には買ってよかったおすすめ絵本
- ほのぼのした初期タッチの幼児向けドラえもん
- 読み方に慣れるまで大人のサポートが必要になるが、反応は上々
- 文章中心の絵本とはまた違った推測力、想像力が鍛えられそう
単純にドラえもんファンのパパママなら買って後悔しないと思います!
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